山口野菜

開催日 2012年7月7日(土)
会場 東京都青果物産業共同組合会議室

講師名 内藤雅浩氏

山口県総合政策部東京事務所<当時>

内容

・伝統野菜といえば「明治以前から栽培されている」など、古くから栽培されているというイメージが定着している感があるが、山口県では来歴が不明なもの、昭和以降に確認された品目が多く、伝統野菜というカテゴリーでは紹介しにくいのが現状だ。

・1998年から伝統野菜復活に向けてプロジェクトが発足し、県内の伝統野菜のリストアップ、種の収集、種を守ってきた生産者さんからの聞き取り調査を実施。2000年には農業試験場で栽培研究、その技術を現地に展開し、販売に向けた生産組織の立ち上げを誘導していった。結果、2003年には田屋なす、白オクラの本格販売を開始した。

・ただ、山口県では少量多品種の産地構成で、地産地消の展開をしてきた。伝統野菜に位置づけられる品目は大規模生産に適さないものが多く、高齢者が小規模で生産しているものがほとんど。品質レベルの高位平準化を図ることは難しく、販売数量は少ない。県外、特に首都圏などへの低コスト流通ルートもないのが課題である。

・首都圏へは、一定量が確保可能で、品質的に特異性がある品目を絞り込み、高質スーパーマーケットなどで試食販売をしたり、山口ゆかりの飲食店に提案することを実施する予定である。

食べくらべ

食べ比べの野菜名

白オクラ(山口)

(以下 沖縄)

五角オクラ

丸オクラ

赤オクラ

調理法  ●生 ●ゆでて

コメント:メンバーA

「オクラの香りと食感に違いがあって、おもしろかった。白オクラはゆでたほうが種がやわらかく、食べやすい。甘みはあるが淡泊で、粘りが強い。五角は鮮やかな緑で、サクサク、シャキシャキがいい。丸は固い感じだが、食感の印象は淡い。雑味が少なく、甘みがわかりやすい。赤は生のうちはきれいだが、ゆでると残念な色に。生で薄切りにして使うとよさそう。粘りは強く感じた

コメント:メンバーB

「白オクラは、生はアク、毛、クセが少なく食べやすい。ゆでると甘みが出て楽しい。五角は緑色が濃く、サクサクして歯ざわりがよい。種が大きく、トロミがある。丸はアクが強く、苦味を感じた。赤は生はよいが、ゆでると残念。固くて渋味もあった。生を薄切りにして、下半分だけ揚げる料理をレストランで食べた」

コメント:メンバーC

「オクラにこんなに違いがあるとは思わなかった。白は独特の香りで丸はさわやかな香り。五角はよく食べるが、生だと青臭い。皮は薄く、形と色の見た目で選ばれるのでは。赤は筋っぽい。好きな順番は、白、丸、五角、赤だった」

 

コメント:メンバーD

「白は味がマイルドで、食べるうちに粘りが出てくる。種が多い。五角は食べ慣れた味わいで、粘りがいい。丸はかためで筋っぽい。ゆでると甘み、粘りが出て、コクがある。生でも加熱でもいい感じ。赤は、生は色鮮やかだが、ゆでると残念。香りが青っぽいが、ゆでると甘みが出る。繊維が太く感じるので、生で色を活かし、細かくきざんで食べるのがよさそう」

コメント:メンバーE

「白はぬめり、粘りがあって、クセやエグミがない。五角は種がしっかりしていてコリコリするのが面白い。食感はかため。丸はクセが少なく、食感がさわやかで一番いい。赤はクセが強く、エグミがあった。全体に、やはり生よりゆでて食べたい」

当日の野菜ほか

品目は「農業試験場が伝統野菜・果樹に位置づけている」野菜と、「やまぐちこだわり農産物」と指定されている野菜から。

 

※「伝統野菜」の3条件(農業試験場)

1.県内では比較的入手が可能な品目 

2.入手が困難な品目 

3.絶滅したと思われる品目

 

※「やまぐちこだわり農産物」の7条件

  1. 高糖度の野菜・果実

2.生産方法・調整方法などに特長のあるもの

3.品種の来歴などに固有の特徴をもつもの

4.品種の形態などに特長のあるもの

5.山口県オリジナル農畜産物

6.流通経路・鮮度保持などに特徴のあるもの

7.その他

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