・秋田の伝統野菜の定義は以下。
春夏編8品目、秋冬編13品目があるが、今回は季節柄、「ふき」と「じゅんさい」にしぼって紹介する。
・秋田ふきは、先祖が自生の野ぶきから栽培するに至ったもので、葉の直径が1m以上、草丈は2mにもなり、雨が降ると傘がわりにもなる日本一大きなふき。史実や民話、秋田音頭にも登場し、秋田県の文化と密接に関わる。秋田ふきの生産はわずかで、秋田市、鹿角市の契約農家のみになっている。茎の肉質が粗くて繊維が多いため、土産用の砂糖漬けなどに加工されている。葉脈や茎の筋を布や紙に刷り込む工芸品「秋田蕗摺」にも利用される。また、観光用として毎年6月に「秋田蕗刈り」が開催される。
・秋田県で一般的に食べられているふきは、小型の野生ふきである「水ふき」。秋田県北部内陸の森吉山麓に自生する阿仁ふきに代表される。秋田ふきが早生であるのに対し、水ふきは晩生で食味がよいのだが、生産量が安定しない。そこで、伝統野菜を活かす試みとして、収量を上げ、外観、食味、食感をさらに向上させるための育種に取り組み、培養ふきの「こまち笠」を誕生させた。
・じゅんさいは古くから食用される初夏の味覚で、秋田産が全国一で55%を占める。かつてはじゅんさいが自生する沼があったが、環境の変化で姿を消してしまった。そこで新たにじゅんさい沼を開墾し、沼に入って雑草を除いたり、米ぬかをまいたりと、栽培技術の向上に励んでいる。

・ゆでて
水ふき(こまち笠・阿仁ふき)v.s.
秋田ふき(赤茎)
愛知早生ふき