鹿児島野菜

開催日:2011年10月01日
会場:東京都青果物商業協同組合会議室
 
伝統野菜プロジェクト

田畑耕作氏

元鹿児島県農業試験場場長・鹿児島県園芸振興会事務局長を経て現在は鹿児島伝統野菜の栽培・収集・啓蒙にあたる
<当時>

内容

・鹿児島県は東西約270km、南北約600kmで、薩摩、大隅の二大半島からなる本土と大小200有余の島々からなる。地勢的には、山が多く、霧島火山脈が通っており、その周辺に火山噴火物であるシラス層の丘陵台地が広がって、恵まれてはいないが、やせたシラス台地でさつまいもはおいしくできる。気象的には、温帯から亜熱帯まで広範囲で、15℃から23℃までかなりの温度差がある。毎年のように台風に見舞われ、夏期に干ばつの害を受けることもしばしば。また大消費地に遠い。こうした自然的、地理的に不利な条件を克服して、「食と農の先進県」をめざしている。

・鹿児島の伝統野菜の定義は、「鹿児島の人や風土と関わりが深く、郷土の食文化を支えてきた野菜で、戦前(概ね昭和20年前)から県内で栽培されてきた」。

・伝統野菜の欠点…晩成種、ふぞろい、大きい、生産性が劣る、固定種で雑駁。
利点…栽培が容易、自然災害に強い、収穫期間が長い、独特の風味、エコ野菜、採種が容易。ゆっくり育つほうがよく、肥料をやりすぎるとボケたり、スが入りやすくなる。

 

 

当日の野菜・食材など

食べくらべ

さつまいも食べくらべ・鹿児島

説明

【 ●蒸した6種のさつまいもを食べくらべ】

 

黄金千貫v.s.

種子島紫いも

安納紅いも

安納黄金いも

隼人いも

高系14号

食べ比べの感想

A「黄金千貫と高系14号は普段食べている粉質、甘さで安心して食べられる感じ。隼人いもはかぼちゃのようなベチャベチャ感があって淡白な味わい、紫いもはホクホクというかボソボソというか、そうした食感で甘すぎず、独特のポリフェノール味がした。安納いも2種は味が濃厚で、おやつならいいが、さつまいもとしては濃すぎる気がした」

B「甘さの順は安納黄金、安納紅、高系14号、黄金千貫、水っぽさの順は隼人いも、安納紅、紫いも、安納黄金、黄金千貫。紫いもが個性的で、甘いかと思えばそうではなかった。黄金千貫は食べたいとは思わない。隼人いもは水っぽいかぼちゃのよう。安納2種はねっとりしているが繊維が残る。食べ慣れているのは高系14号。和菓子に合うのは安納紅いも」

 

C「2つのグループに分かれるように思った。黄金千貫と高系14号はホクホク、残りはしっとり、ネットリ。黄金千貫は水分が少なく栗のよう。高系14号は黄金千貫より粗い。安納紅は皮が舌に残る感じ。隼人いもはかぼちゃのネチャネチャ感があった」

 

D「黄金千貫と高系14号は似ていて、安納は違う。黄金千貫はパサパサして栗のようで、煮物に合う。紫いもは見た目のインパクトのわりに味は穏やかで、そのギャップがおもしろい。お菓子にするにはいい。安納2種は水分量の違いかしっとり感が違った。隼人いもは水分が多く、かぼちゃのようなネットリ感が、パサパサとは別に喉に来る。スタンダードなのが高系14号。どれもさつまいもなのがおもしろかった」

 

 

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