・山梨の伝統野菜とは、50年以上、県内の地域で育成され、受け継がれて、現在も栽培されている野菜類。地域の風土に適応しながら長らえ、食文化に貢献して、その維持に貴重な役割を果たしていると考えられている。
・山梨の場合、1000m以上の高冷地にも農地があり、高冷地栽培における作物の遺伝子研究も進められている。
・力を入れているのがツケナ類の研究。県内には野沢菜、水掛菜、大野菜、鳴沢菜、長禅寺菜など、ツケナが多種あるが、県内のほとんどは野沢菜だった。鳴沢菜、長禅寺菜の遺伝子解析などを進め、見直して、伝統ツケナの山梨ブランドを確立したい。


やはたいもv.s.
石川早生(千葉)
蓮葉(埼玉いるま野)
※皮ごと蒸して食べくらべ
【コメント】
メンバーA
「やはたいもは小粒で形もかわいらしい。水分が多く、粘りやねっとり感があり、香りが残る。石川早生は繊維質がしっかりあった。蓮葉はふだん食べているさといもの印象で、皮ばなれ、食感がよく、おいしい」
メンバーB
「Aさんに同感。やはたいものねっとり感は感動もの。石川早生はゴリゴリした食感で皮ばなれが悪い。蓮葉は甘みが足りないのは、まだ1か月先くらいが食べごろなのでは?」
メンバーC
「やはたいもは水分が多くツヤツヤ。独特の後味が残る。やわらかすぎて、煮物には向かないかも。石川早生は固いものもあったり、個体差がある。しっかり粘りがあり、密度が濃い感じ。蓮葉は石川早生よりさらに粘りが濃く、しっかりした甘みあり、人気あり」
訪問日:2015年9月 17日
①やはたいも(竜王町:山梨県北西部。今は合併して甲斐市に)
②茂倉(もぐら)うり(早川町:南西端で静岡県との県境)
③鳴沢菜(鳴沢村:富士山の北麓にあり、静岡県富士宮市との県境)
江戸時代中期から栽培。名前は八幡地区に由来する。
八幡地区は米も野菜もとれる土地で、砂地っぽい粘土質。
サトイモは肥料をたくさんくい、地力を吸いつくすので、やわたいもを1年作ったら2,3年は水田にして休ませるというサイクルで栽培されている。
水田とやはたいもの畑が、5対1くらいの割合で混在していた。
江戸時代から富士北麓地域を中心に400年以上栽培されてきた。
野沢菜とよく間違われるが、この地域の農家なら昔からどこでも作っていた。最近、両者が混ざっているという懸念もあることから、鳴沢菜を絶やしたくないと、優良株を選抜した。
鳴沢菜は暑い時 にはできず、本来は霜に当てないほうがいいのだが、寒さに強いから、初霜から2、3回当てると甘みが出ておいしくなる。毎朝気温を計って管理している生産者も。
即席漬けやみそ汁に、葉も干して漬ける。かぶも特徴的。
8月下旬~9月上旬に播種
10月下旬~12月上旬に収穫する。長さ60cm前後がよい。
山梨県総合農業技術センターからいただいたもの。
茂倉うりは、約130年前から、南アルプスのふもと、早川上流、標高1000mの茂倉地域で自家採種・栽培されてきた。少し粘りがある食感で、苦味もおいしさの内と、夏には1日に2~3本食べるほど地元では好まれてきたそう。