【野菜の学校】なにわ(大阪)野菜

開催日
2010年12月8日
会場
東京都青果物商業協同組合ビル8階会議室

森下正博氏

もりしたまさひろ

農学博士・元大阪府食とみどりの総合技術センター研究員・なにわ野菜応援団

<当時>

内容

・大阪の難波津は古代の港で、様々な文化が入ってくる窓口、さらに淀川や旧大和川の支流が運ぶ土砂が堆積して、野菜作りに適した土壌条件が形成された。また商業や開運が盛んだったため、各地からおいしいものが集まる食道楽の地ともなった。アフガニスタン辺りが原産のにんじんが15~16世紀到来して、木津や難波辺りが発祥の金時にんじんになったように、なにわ野菜には長い歴史の物語がうかがえる。また地域の名前が付いた野菜が多く見られる。 ・なにわ野菜の基準は以下。 ① 概ね100年前から大阪府内で栽培されてきた野菜 ② 苗、種子等の来歴が明らかで、大阪独自の品目、品種であり、栽培に供する苗、 種子等の確保が可能な野菜 ③ 府内で生産されている野菜 ・なにわの伝統野菜が地域で少しずつ復活している。船場汁には田辺大根、ハモの皮の酢のものには毛馬胡瓜、勝間南瓜祭の復活、漬けもの・飴・せんべいなどへの加工品化、次代の子どもたちへの食育活動、絵本や紙芝居等々。 ・伝統野菜は地域に根差した復活のしかたでいい。在来種はその地で世代を重ねていく人間の食の原点ともいえるもの。年に1,2回でもふるさとの食を食べることは健康な心身を育み、在来野菜を味わう経験はふだんの野菜を買うときの貴重なものさしになる。
なにわ野菜の展示
なにわ野菜の展示
 

当日の野菜・食材など

食べくらべ

だいこん食べくらべ

【食べくらべ】 ●生/和風煮

田辺大根v.s.

青首大根

白首(大蔵)大根

 

A「田辺大根は先に甘みが来て、後で辛みが来る。中心部は甘く、外側が辛い、そのコントラストがよい。青首はシャキシャキして、生食向き。白首は適度な固さがあり、なますによさそう」

B「青首はまず甘みが来て、みずみずしく、シャキシャキしていて、私たちの世代には食べ慣れた味。大根らしい香りはない。白首は生でも適度な甘みがあり、緻密な食感が好ましく、煮ものに特長が生きると思う。大根独特の香りがある。田辺大根は独特の香りがあり、辛みに関しては極端な違いを感じた人とそうでない人に分かれた。葉の塩もみを食べると、これまでの大根葉とはまるで違い、葉の用途が広そう。葉も含めて丸ごと食べられる、用途の広い大根だと思う」

C「田辺大根は見た目で繊維の付き方が違う。辛みが強いが、煮るとやわらかさが出て、辛みが個性になる。青首はクセがなく、水っぽく、よくぞここまで万能にしたものという印象。白首はこんなにフルーティだったか!」

D「田辺大根は中心が甘く、外側が辛く、辛みがずっと続く。煮たほうが味がよくしみておいしいし、食感が○。青首は煮ると水っぽく、大根らしさがない。白首はこの2つの中間の印象。煮るとなめらかで慣れた味、くだものの香りがして、後から辛みが来る」

 

 

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