茨城野菜

開催日 2013年2月2日
会場 東京都青果物産業協同組合会議室
 

鈴木雅人氏

茨城県農業総合センター
園芸研究所所長
<当時>

内容

・茨城県は、野菜の品目別産出額が白菜やピーマン、れんこん、チンゲンサイ、レタスなど多品目が全国1~2位、東京都中央卸売市場(青果)の販売額も日本一と、堂々たる農業県。果樹や花き類の栽培も盛ん。県としては施設化、大規模化、機械化、装置化など、いかに生産性を上げるか、どうやって売るかに注力している。また、新品目・新品種、差別化商品で需要を喚起し、買ってもらえるモノ作りをめざしている。

・在来品種は農家がわずかに作り続けてきたものがあるが、自家採種では種が混ざり、純系がわからなくなっている傾向がある。かぼちゃは古くから栽培されているものが多種あるものの、純系にするには相当な時間がかかり、難しい。浮島だいこんなどは種屋で原種が確保された。やぐらねぎやささげなど、在来品種は概して減る傾向にあり、地元や近隣で売る程度。今ならまだ残せるのではと思いつつ、県全体の取り組みになっていない。茨城の食文化をしっかり支えながら、ひいては日本の食生活を支える野菜作りをめざしている。

 

当日の野菜・食材など

食べくらべ

●オーブン焼き ●和風煮

(いずれも茨城産)
在来種「レッドポアロ―」
赤ねぎ「紅っこ」
白ねぎ「冬扇3号」

A

「どのねぎもおいしく、比較はむずかしかった。紅っこは甘味があってフルーティ、レッドポアロ―はそれに比べると甘味が弱く、あっさりしていた。白ねぎはぬめりがあり、やわらかい食感でどんな料理にも合いそう。赤のほうが白よりシャキシャキしていて、グリルにしたほうが甘味が凝縮されている」

B

「レッドポアロ―より、見た目は紅っこのほうが赤がきれい。赤は煮ると色が溶け出してもったいないが、生だと辛さが強烈に感じた。レッドはゼリーの部分のぬめりがやわらかい。紅っこは外側がかたく、内側は甘さが独特でとうもろこしのような香り。白ねぎは筋が気にならず、煮くずれしなくていい」

C

「レッドポアロ―は色が抜けやすい。加熱するとねっとりして、煮るより焼くほうがよかった。紅っこは色が抜けにくく、鮮やかで、ねぎが主役のねぎ焼きなら紅っこ、グラタンならレッドポアロ―、ねぎまなどの和風煮なら白ねぎかレッドポアロ―が向くのでは」

Ð

「紅っこは辛味やアクを感じて、あまり好ましくなかった。収穫後、赤ねぎは白ねぎと同じ処理をすると外側だけにある赤い皮はむけてしまう。ねぎとして食べくらべるなら、条件を同じにして、色と味は別に味わったほうがいいのでは。赤いねぎの繊維を断つように斜めせん切りにして、白ねぎのせん切りと合わせ、カルパッチョにかけたりしてみたい」

スタッフレポート