【野菜の学校】江戸東京野菜(1)

開催日
2010年7月3日(土)
会場
東京都青果物商業協同組合会議室

大竹道茂氏

おおたけ みちしげ

江戸東京・伝統野菜研究会代表

内容

・江戸東京野菜復活のきっかけは、日本料理業組合の会長で「日本橋ゆかり」の野永喜一郎氏が「東京の料亭も大多数が京風の味になっているが、江戸には江戸の味がある。江戸東京野菜を日本橋から発信したい」と、料理サイドからのアプローチがあったこと。メディアが取り上げ、ブランド化への機運が盛り上がった。

・江戸東京野菜は、江戸に幕府がおかれた際に徳川氏が尾張から百姓も同行して農産物の生産が始まったことにさかのぼる。各地の大名も国元から百姓を呼び、種も持ってきて、栽培を始め、江戸は田園都市にもなった。他方、江戸の作物の種を全国に持ち帰るため、巣鴨から中山道に種屋街道もできた。江戸っ子気質から促成栽培も行われていた。

・江戸東京野菜には一つ一つに物語がある。その説明板が、1997年、ゆかりの産地、最寄りの神社に設置されたことで(農業協同組合法成立50周年記念事業として大竹氏の提案)、各地で見直されることとなった。

・寺島なすが墨田区の寺島小学校で食育教材になったり、都内のレストランや料理屋で江戸東京野菜にこだわった料理が提供されるなどの動きも広がっている。

江戸東京野菜の展示

当日の野菜・食材など

食べくらべ

寺島なすの食べくらべ

寺島なすv.s.
千両なす(岡山県産)
※生/蒸し/2%のたて塩/素揚げ

コメント:メンバーA

「寺島は蒸したり揚げると脱色したようになるのが気になったが、きめが細かい印象。千両は味が入りやすく、トロトロとした食感で、今の人が食べたいような味わいに改良されていることがよくわかった」

コメント:メンバーB

「生では、寺島は甘みが強く、独特の香りがあった。たて塩では、千両はよく漬かっていて酸味もあったが、寺島は生に近い。揚げると、寺島のほうが香ばしさが先に出てきて好ましかった。寺島は糖度と油のバランスがいいのでは」

コメント:メンバーC

「寺島は、生のときは皮がかたいが、肉質は緻密で加熱するとやわらかくなる。千両は揚げたときの色落ちがなく、おいしそうな仕上がりになっていると思った」

コメント:メンバーD

「寺島は見た目が落ちるし、生は皮がかたく、果肉はぱさついていたが、加熱すると香りが出て、皮がやわらかくなり、田舎煮はとてもおいしかった。千両は食べ慣れた、普通の味。色つやがいい」

コメント:メンバーE

「寺島の生は皮がかたく、塩をすると種が舌に当たる感じ。揚げると皮がやわらかくなり食べやすくなった。千両は生ではエグミを感じたが、安心して食べられる印象。寺島は昔のなすで、千両は今風に改良されたなすというべきか。寺島の昔の食べ方を知りたいと思った」

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