
白首で細長いだいこん。江戸後期から明治初期にかけて、荒川区の旧汐入地区(現・南千住)で栽培されていた。汐入地区は大きく蛇行する隅田川西岸に面し、洪水被害が多いが、上流の肥沃な土砂が堆積するため、作物がよく育った。1950年ごろまで栽培されたが、青首だいこんに押されて激減した。
汐入だいこんと亀戸だいこんは、形、大きさが似ているが、汐入だいこんのほうがより葉のふちがギザギザで、茎は緑がかっている。
青首だいこんにはない辛みと煮くずれしない固さが特徴。皮は辛さがあるが、芯の部分は甘い。
調理法は、だいこんおろしにして餅に絡めたり、そばの薬味として辛みを生かした使い方もある。煮る、焼く、揚げるなどすると、辛みが甘みになる。歯ごたえを生かした酢漬けやサラダにも使える。
2012年4月時点の情報です。