
原産は中国北部。発芽が遅く、夏に芽を出すから「夏芽」と呼ばれる。日本では果実生産はなく、庭木として植えられている程度だが、中国・台湾ではポピュラーな果物である。
飛騨のなつめの由来は、7世紀末の壬申の乱で新羅の僧「行心」が大津皇子の謀反に与し、飛騨の伽藍に流刑された際にもたらされたともされ、奈良を思う真情から「奈都女」とも。
なつめの実を乾燥させたものは大棗といって、強壮・鎮静作用があるとされ、葛根湯などの漢方薬に配合されている。
表面は暗紅色で臭いはほとんどなく、サクサクした食感で甘酸っぱい。生食用には熟れた実のほうがおいしいが、加工用には若い実のほうが煮くずれしにくい。
一般には加工品や乾燥させて漢方薬の原料にするが、飛騨地方では生食でも食べられている。
干しなつめは煎じて飲んだり、果実酒に利用される。
2010年10月02日時点の情報です。