長野県は伝統野菜が55~60種と多く残っている。それには地理、気象、何より「信州」という言葉に愛着を抱く県民性が大きく関係している。米を作れない狭い山国で、自給自足で生き抜いてきたからこそ、伝統野菜を栽培し続けてきた歴史がある。
保存方法が、南信は京都から木曽街道を経て伝わってきた乳酸発酵、中信から北信は日本海側との交流で塩を入手しやすかったため塩漬けが主流と、素材の評価・価値が違うのが特徴。ただ広域流通になって、野沢菜のようにどの地も同じような味になる傾向が進む。
伝統野菜の認定は、生産者やグループが県に認定申請を行い、学識経験者などによる信州伝統野菜認定委員会が審査・認定する。長野県の伝統野菜認定制度の特徴は、「伝承地認定」として種や従来の栽培方法が継承されているかも大事で、認定のしくみを通して貴重な遺伝資源を支援し、風土や歴史を大切にした生産を推進、さらに地域の人たちが育んできた食文化を発信して地域振興もはかるという目的をもつ。

生/スライスして2%の塩をしてしぼる
・八町きゅうり(黒いぼ系ブルームきゅうり)
・白いぼ系ブルームレスきゅうり
・白いぼ系ブルームきゅうり